神戸市、年末年始の診療・入院に補助金 医療態勢を確保

神戸市は17日、年末年始の医療機関への補助を手厚くすると発表した。新型コロナウイルスの感染疑いのある外来患者を診療した場合、診療1日あたり10万円を補助する。対象は主要医療機関や地域のかかりつけ医、耳鼻科の診療所など900施設。休診する医療機関が多い期間のため、診療体制の確保につなげる狙いだ。自治体が年末年始の外来患者の受け入れに補助をするのは珍しいという。
対象期間は29日から来年1月3日。急な発熱やせきなどの症状が出た場合でも診察できる態勢を整え、市民の不安を軽減させる狙い。神戸市の久元喜造市長は記者会見で「コロナ感染の有無を確認できれば初期の治療につながる。重症化を防ぎ、病床の確保にもつながる」と話した。
あわせて同日、新型コロナ陽性患者や疑似症患者の入院を受け入れた医療機関には、患者1人あたり1日2万4000円を補助すると発表した。兵庫県の支援策と合わせると計4万8000円を医療機関に補助する。