日医工、スマホ診療アプリに決済機能
日医工は16日、スマートフォン用のオンライン診療アプリに決済機能を追加したと発表した。医療情報サイト運営のメドピアと手掛けるサービスで、以前からできた医師と患者のビデオ通話に加え、登録したクレジットカードでの支払いができるようになった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い拡大している非対面の診察需要を開拓する。

アプリ「kakari for Clinic」は患者がスマホの画面越しに医師の診察を受けられるのが特徴。決済機能が加わることで予約から診療料金の支払いまでを完結できる。料金は医師が診療後に請求処理を行うと後日、指定の口座に入金される。日医工は契約する診療所などの医師から手数料を受けとる仕組みだ。
日医工の収益源である後発薬は国が目標としてきた使用割合80%に近づき、市場が飽和しつつあるほか、薬価の引き下げ圧力も高まっている。受診抑制や手術の減少で医薬品の需要も伸び悩んでおり、新サービスの強化で収益を補う。