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神戸市、三宮で駅周辺整備を本格化  21年度予算案

21年度予算案を発表する久元市長(17日、神戸市)

神戸市は市中心部の三宮エリアを中心に、交流拠点となる駅周辺の再整備を加速する。17日に発表した2021年度予算案で関連事業費として237億円を盛り込んだ。新型コロナウイルス禍でも投資を緩めず、若者や企業を呼び込むための基盤を整える。久元喜造市長は同日の記者会見で「神戸の街づくりを進め、持続的な都市の成長を実現する」と強調した。

一般会計総額は20年度当初予算比3.8%増の8703億円。阪神大震災を受けた市債償還額が膨らんだ05年度以来の水準となる。

市の玄関口、三宮エリアの周辺開発には20年度当初比2倍強の151億円を計上した。開業55年となる地下街では、にぎわい空間づくりや動線確保のためのテナント撤退に伴う補償費などを盛り込んだ。文化施設を併設する中央区総合庁舎の整備費は69億円、近接する西日本最大級のバスターミナルと合わせて建設を進める。

同エリアでは三ノ宮駅に直結するJR西日本の新ビル建て替え計画が、新型コロナによる同社の業績悪化で停滞している。完成時期が当初計画の23年度以降から遅れる見通しで一体開発への懸念も出る。ただ市は計画事業を予定通り進める考えだ。

「地域の顔」となる郊外駅の魅力も高める。民間の神戸電鉄沿線について、6カ所の駅前広場や駅舎改修支援で5億3千万円を計上。ニュータウン活性化へ市営地下鉄西神・山手線の終点、西神中央駅(西区)近くでは文化・芸術ホール、⻄図書館の整備などを予定通り進めるため計25億円を計上。定住人口の増加を目指す。

赤字が続く市営地下鉄海岸線では、駅周辺の未利用地活用や誘客施設整備に1億9千万円を投じる。駅前再整備や神戸港に建設する高速道路「大阪湾岸道路西伸部」などを含めた投資的経費は、20年度当初予算比7.3%増の968億円となり、02年度以来19年ぶりの高水準だ。

新型コロナ対策費には156億円を計上した。中小企業支援や集中治療看護師の育成、民間と組んだ市内の医療体制拡充などを盛り込んだ。その他の事業では、神戸ポートアイランドに立地するスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」の利用を促進。コロナ禍による地方移住機運の高まりを捉え、小規模農地を借りて営農を始めてもらう仕組みを整える。

市税収入は4.9%減の2914億円。21年度末の市債残高(臨時財政対策債含む)は6%増の1兆3208億円を見込み、増加は6年連続となる。財源確保に向けて表彰制度など36項目を見直し、約19億円を捻出する。投資的経費の財源についても「国庫補助金や償還条件がいい地方債を有効活用し、一般財源をできるだけ抑える」(久元市長)とした。

(沖永翔也)

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