岡山市、東京・大阪に就職支援センター 21年度予算案
岡山市は15日、一般会計で総額3440億6000万円の2021年度予算案を発表した。20年度当初比0.2%増となり、5年連続で過去最高を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大で市税収入が同55億8400万円(4.3%)減となる中、重点施策を絞り込んだ。
新型コロナウイルス対策は15億5200万円を計上、前倒し予定の20年度2月補正予算(12億4000万円)、ワクチン接種関連経費約50億円を含めると78億円程度になる見込み。
コロナ禍を移住定住促進の好機ととらえ、1億200万円を計上。6月をメドに「おかやまUIJターン就職支援センター」を東京、大阪に設置し、学生など若者を中心に市内へ呼び込む。
路線バス・路面電車では業者に任せていた市内在住の高齢者・障害者の運賃割引(半額)に3億9500万円を計上、10月をメドに市が全額負担を始める。建設が進む岡山芸術創造劇場の整備には76億700万円を盛り込んだ。
市は1月に各部署からの予算要求(総額3492億8200万円)を総括。市長査定や20年度2月補正予算への前倒し予定分などを精査して新年度予算案をまとめた。