/

最初の本部ビル、今も現役(古今東西万博考)

1970年・大阪

万博記念ビルは1970年の大阪万博の本部ビルとして建設された(大阪府吹田市)

大阪モノレールの万博記念公園駅南側にある万博記念ビル(大阪府吹田市)は1970年大阪万博の本部ビルとして建設された。設計は公募し、建築家の根津耕一郎氏が丘陵の地形を生かした近代的な建物として提案した。審査員は「三角形の高層部分が特徴で、敷地にマッチした新しいデザイン。しかも建築費が安上がり」と評価した。

日本万国博覧会協会の予算で総工費は7億円以内とされた。ただ予定価格と業者との見積額に開きがあり、協会が設計を見直すなどして4回目の入札で決定した。最終的な総事業費は約7億8000万円だった。80年から万博記念ビルで働いてきた府の万博公園事務所の平田清主任専門員は「耐震性向上のために費用が膨らんだのではないか」と話す。ビルは万博会場関連の建築のなかでトップを切って完成。日本建築学会賞を受賞する評価の高い施設となった。万博開催時には関係者など1000人以上が出入りしていたという。

万博記念ビルは1970年の大阪万博の本部ビルとして建設された(大阪府吹田市)

現在は万博の継承事業を手掛ける大阪府が公園事務所を置いている。書類や写真など70年万博の資料約19万点の保存や、イベント時の楽屋として有償で貸し出している。ビルで働いているのは60~70人ほどだという。平田主任専門員にとっては慣れ親しんだ場所。「愛着はある」と話す。

大阪府は国内外からの人の呼び込みや健康づくりなどができるよう、大規模アリーナ設置などで万博公園駅南側を再開発する考えだ。開発主体となる事業者を2020年度内に決める。事業者の提案次第で万博記念ビルのあり方が変わる可能性もありそうだ。

(皆上晃一)

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン