広島市で80万人PCR検査 県、4区の全住民・就業者に
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広島県は2月7日まで延長した新型コロナウイルスの集中対策の一環で、広島市中心部の4区(中区、東区、南区、西区)の全住民や就業者を対象に無料のPCR検査を実施する方針だ。検査は任意で、対象は最大で80万人程度とみられる。
自治体が広域で大規模PCR検査を行うのは全国でも珍しい。県は無症状の感染者を早期に発見し、市中感染の拡大を封じ込める狙いだ。

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広島市は感染状況が高止まりしており、国から「緊急事態宣言に準じる地域」として近く指定される見通し。住宅やビルが集まる4区に感染者が多いことから、大規模検査を行う。湯崎英彦知事は「検査は強制ではなく任意だが、積極的に受けてほしい」としている。
県は具体的な実施方法や時期を今後詰めるが、検査能力の確保や実施体制が課題だ。
県は5カ所にPCRセンターを設置している。医療関係者や飲食店の従業員など、これまでは対象者を限定して唾液による検査を手掛けてきた。広島市内には2カ所のセンターがあり、これらを活用できるか検討する。無症状の感染者が多数見つかる可能性があり、こうした人が入れる宿泊療養施設の確保もあわせて進める。
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