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福井銀行、福邦銀行への出資発表「子会社化を念頭」

(更新)
資本提携について発表する福井銀の林頭取(左)と福邦銀の渡辺頭取(14日、福井市)

福井銀行は14日、福邦銀行(福井市)に出資することで同行と基本合意したと発表した。福井銀は今夏以降に50億円を投じ、福邦銀の第三者割当増資を引き受ける。両行は2020年3月に包括業務提携を結び、組織・業務改革などに取り組むほか、資本提携を協議してきた。経営判断のスピードを上げ、コスト削減効果を高める。

株式の保有割合は今後詰める。福邦銀が福井銀の子会社になるかどうかは現時点で未定とした。ただ、福井銀の林正博頭取は記者会見で「子会社化が念頭にある。少ない労力で効果が得られる」と話した。

福井銀は地域の中核企業に強く、福邦銀は中小零細企業との取引が多い。顧客層の異なる両行のブランドを維持しつつ、事務部門や店舗配置などを統合してコスト削減を進める。一段のコスト削減策は「具体的に発表できるものはない」(林頭取)との説明にとどまった。

福邦銀は09年に60億円の公的資金の注入を受けている。資本提携にあたり、返済を期限から3年前倒しして21年度中とする。福邦銀の利益剰余金65億円を返済に充て、のちに福井銀から50億円の出資を受けることで自己資本比率を高める。福邦銀の渡辺健雄頭取は「返済後の絵姿をつくるため総合的に考え、50億円の資本増強の必要があると判断した」と述べた。

菅義偉首相は地方銀行の再編促進を掲げる。20年に同一県内の地銀の経営統合を独占禁止法の適用除外とする特例法を施行させ、システム統合費用などを補助する仕組みの導入も検討している。林頭取は「詳細は分からないが、要件に合うなら(補助金の)申請を検討したい」と話す。

両行を取り巻く経営環境は厳しい。超低金利環境下で収益確保に奔走する石川県と富山県の金融機関も攻勢をかける。北国銀行は20年11月、福井銀本店(福井市)の真横に福井支店を移転オープンした。北国銀は新支店をテコに新規顧客を開拓する。福井銀本店の近くには北陸銀の福井支店もある。同行を傘下に持つほくほくフィナンシャルグループの20年3月末時点の福井県内の貸出金シェアは16%に達する。

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