四国電力、米エネルギー関連企業に出資
四国電力は12日、米国のエネルギー関連企業であるLO3エナジー(オレゴン州)に出資したと発表した。同社はブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用した電力取引プラットフォームを提供し、米国や欧州などで実績を持つ。再生可能エネルギーなどを売買したい個人をつなぐプラットフォーム事業を日本で進める。
LO3社への出資額や出資比率などは明らかにしていない。LO3社は2015年に設立され、約20人の従業員を抱える。資本金は約19億円で、年間売上高は約1億円という。
太陽光パネルなどで発電した電力を固定価格で買い取る制度(FIT)の期限を迎える「卒FIT」の家庭が増えつつある。こうした家庭の電力の売り先は現在、大手電力会社や新電力などに限られる。LO3社のプラットフォームで個人に売電できる仕組みをつくる。四電は売買金額に応じて手数料を得るビジネスモデルの構築を目指す。