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産業機器販売の大豊産業、関東の基盤強化 群馬企業買収

産業用機器の販売などを手がける大豊産業(高松市)が関東の生産・営業基盤の強化を進めている。40人超の技術者を抱える日本治具(群馬県太田市)を買収したほか、2019年に完全子会社化したロボットの設計・製造を手掛けるヤザックを吸収合併して神奈川事業所とした。優れた技術者を得て、これまでヤザックが外注していた製品を内製化するなど、相乗効果を狙う。

日本治具は多くの技術者を抱える(群馬の工場)

2月、大豊産業は日本治具の全株式を取得した。取得額は非公表。日本治具は治具や加工装置、組み立て装置の設計や製造を手掛けている。大豊産業は産業用機器の販売で全国の製造業と取引があり、ロボット関連事業を強化していきたいとの考えから、技術力のある企業を探していた。

大豊産業はグループ全体の売上高のうち7割弱を四国が占める。関東圏での事業拡大が成長のカギになるとみて、企業買収を進めてきた。今回の買収では、製造面での相乗効果を生み出すことが狙いの一つだ。

ヤザックと日本治具は、装置の設計や製作などで、事業内容と取引先が重複する部分がある。買収により生産・販売効率を高めることができるとみている。ヤザックは設計力に強みがあるものの技術者の数は少ないことから、製造を外注していた。日本治具の技術者を取り込むことで生産能力を強化し、これまでの外注分を内製化していく。

大豊産業が20年に開発した、死亡鶏など鶏舎の異常を人工知能(AI)で検知する自走式装置の販売にもつなげる。人が巡回し確認していた作業を自動化できることから、養鶏業の省力化につながるとみている。北関東で農業畜産分野の事業を拡大するため、日本治具を装置の組み立て・整備拠点にする。これまではヤザックの人材に限りがあるため、対応することは難しかった。

販売面の相乗効果も狙う。大豊産業が手掛ける太陽光パネルや産業用機器の販売を、関東圏でも広げるための営業拠点にする。日本治具の中に大豊産業東日本支社を設立し、物販を強化する。日本治具のある群馬は太陽光発電が盛んなことから、新エネルギー関連の需要を取り込みたい考えだ。

大豊産業の20年3月期の売上高は約108億円。技術の獲得ではスピード感を重視していることから、近年積極的なM&A(合併・買収)に動いている。四国での事業は継続しながら関東での基盤強化を進めていく考えだ。(桜木浩己)

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