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広島市PCR検査、19日から試行 運用面の課題洗い出し

広島市中心部4区の住民や就業者を対象とした大規模PCR検査について、広島県は10日、規模を大幅に縮小して19日から実施する方針を発表した。新型コロナウイルスの感染状況が大きく改善していることから、現時点で全面的に実施しても十分な効果が得られないと判断。検査人数は当初想定の約28万人から8000人程度とし、対象エリアも中区に絞る。

記者会見する湯崎知事(10日、広島県庁)

当初の計画では4区合計で約28万人の検査を想定していた。県は大規模検査の陽性率を1%前後と見込み、2月中旬からの1カ月ほどで約2300~3900人の無症状者を発見できると試算していた。無症状感染者を早期に把握することで、感染拡大の芽を摘む狙いがあった。

一方で広島市の感染状況は県が想定していたよりも改善傾向にある。直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者は1.9人(10日時点)となっており、2月5日には新規感染者が約3カ月ぶりにゼロになった。湯崎英彦知事は感染状況が落ち着いていることを踏まえて、「大規模な検査は保留にする」との判断にいたったことを説明した。

その上で「試行的に取り組むことで、運用面での課題を洗い出す」(湯崎知事)とした。次の感染再拡大の際に、当初計画のような大規模検査を機動的に実施できるよう、案内や予約管理、検査など各工程における問題点を見つける。感染再拡大の局面になれば、「広島市に限らず集中的な検査を実施することもあり得る」(湯崎知事)という。

19日からの3日間は事前予約した中区の一部区域の住民6000人ほどを検査する。旧広島市民球場跡地を会場とし、ドライブスルー形式に加え、あらかじめ採取した検体を歩いて持参してもらう方式をとる。検査キットは指定された薬局で受け取れるように調整をしている。予約は16日からインターネットや電話で受け付ける。

希望する事業所に対しては検査キットを送付し、24日からの3日間で先着2000人ほどを検査する。効率的に検体を回収するため、1事業所当たり従業員30人以上が受検することを基本とする。いずれも複数の検体を混ぜて検査する「プール方式」を採用する。

大規模PCR検査に必要な費用10億円を盛り込んだ2020年度補正予算案は2月4日の臨時県議会で可決されている。今回実施する検査には7000万円がかかるといい、残る分は今後の大規模検査に備えておく。

県は同日、広島市内にある2カ所のPCRセンターで1日あたり500人の市民が検査を受けられるようにすることも発表した。同センターはこれまで医療関係者や飲食店の従業員など検査対象者を限定していたが、感染拡大の兆しを早期に見つけるために当面の間は市民向けの検査にも活用する。無症状でも無料で検査を受けられる。

(田口翔一朗)

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