持ち運びしやすい水で膨らむ土のう 広島のダイクレ

建材メーカーのダイクレ(広島県呉市)は水で膨らむ土のう「アクアディフェンサーウォーターバッグ」の販売を始めた。土ではなく、水を吸収する繊維が入っている。大雨のときに建物などの入り口に設置すると、水を吸収しながら浸水を防ぐ。面ファスナーで複数個をつなげると、隙間からの水漏れも最小限に抑えられる。
大雨や台風などの浸水対策として土のうの使用が一般的だ。ただ、従来の土のうは重く、製造や設置などの工程で負担が大きい。同製品は550グラムと持ち運びしやすく、あらかじめ水につけて膨らます手間もいらない。吸水後は16キログラムほどになり、一般ごみとして廃棄できる。価格は3個セットで約1万8000円。
同社の担当者は「多発する水害の被害を少しでも防いでほしい」と話す。自治体への営業を強化し、年間1万個の販売を目指す。