兵庫県の時短要請、神戸など4市限定に 21日まで

兵庫県は4日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、8日以降の感染拡大防止策を決定した。飲食店などへの営業時間の短縮要請については、これまで全県が対象だったのに対し、神戸、芦屋、西宮、尼崎の4市に限定して21日まで継続する。営業時間はこれまでと同様、午前5時から午後9時までだが、酒類の提供は午前11時から午後8時半までと30分延長する。22日以降の対応は今後の感染状況をみて判断する。
井戸敏三知事は会議後の記者会見で、4市に限定する理由について「大阪との交流が多く、1週間の10万人あたりの感染者数が全県平均を超えている地域だ」と述べた。時短営業への協力金は1日あたり4万円とし、定休日は除く。県内全域で日中も含めた不要不急の外出自粛要請を続け、卒業旅行や謝恩会、歓送迎会、花見による宴会などを控えるよう呼びかけた。
西宮市の甲子園球場で19日に始まる第93回選抜高校野球大会は、県が定めたイベントの開催制限に基づき、観客数の上限を1万人とするよう求めた。
ワクチン接種のスケジュールに関しては、65歳以上の高齢者約157万人に4月12日から試行を始め、同26日の本格実施を計画する。無症状感染者を把握するためのモニタリング検査を5日に神戸市中央区で開始することも発表した。