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越前焼の新たな粘土開発 福井県、枯渇問題に対応

福井県工業技術センターは越前焼工業協同組合(同県越前町)と、福井の伝統工芸品である越前焼の新しい粘土を開発した。扱いづらく未利用だった土を使い、割れにくく成形しやすい粘土にした。従来の粘土は枯渇の懸念があり、新たな原料確保が課題だった。同組合の吉田豊一代表理事は「越前焼の表現の可能性が広がる」と期待する。

越前焼の新しい粘土に使う土(手前)と、その作品(福井市の県工業技術センター)

越前町内で採掘した土を使う。成形しづらく、越前焼の特徴である鉄分由来の色合いが出ないため使われていなかった。同センターはこの土を分析し、従来の土で成分を補うことで、越前焼らしい風合いを出せる粘土になることを突き止めた。「強度や成形のしやすさは従来の粘土と同等以上になった」(真木教雄主任研究員)

同組合に加盟する窯元は1年で計60トン程度の粘土を使う。一方で現在使う土は採掘地の確保が難しいことから、10年ほどで枯渇するとの懸念がある。地元以外の土の利用も考えられるが、「越前の土を使い、越前で焼いたものでなければ」との声が強いという。新たな粘土は10年分ほどの量を確保できると見込む。

今後は各窯元に使ってもらい意見を集める。必要なら土の配合などをさらに調整して実用化する考えだ。吉田代表理事は「手触りや焼き上がりの質感がいい。(土の残量を考えずに済む)原料への安心感も大きい」と話す。

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