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競馬界支えた関西の名伯楽、相次ぎ引退

2月末で8人の調教師が引退した。そのうち7人が栗東所属。松田国英調教師や石坂正調教師、西浦勝一調教師など輝かしい実績を残した名伯楽が70歳定年を迎えた。日本ダービー(GⅠ)2勝の角居勝彦調教師(56)は定年を10年以上残し、家業を継ぐために勇退するなど、有力調教師が一斉に身を引いた。一方、3月には新人騎手がデビュー。関西の注目は永島まなみ(18、栗東・高橋康之厩舎)と古川奈穂(20、栗東・矢作芳人厩舎)の女性騎手2人だろう。

競馬人生は「人に恵まれた」と松田調教師(左から2人目)

2月28日に最後のレースを終えた松田調教師は中央のGⅠで14勝を挙げた。栗東の坂路を2本駆け上がらせるなど、ハードなトレーニングで馬を鍛え上げた。2004年の日本ダービーを勝ち、種牡馬としてもディープインパクトのライバルとして活躍したキングカメハメハ、芝・ダートを問わず実績を残したクロフネが代表的な管理馬だ。

3歳春の有力牡馬に皐月賞(GⅠ)からダービーというクラシック2冠ではなく、芝1600㍍のNHKマイルカップ(GⅠ)からダービーへという「変則2冠」路線を歩ませるなど先駆的な取り組みが目立った。「すごい人たちに恵まれた。50年間、プロとして馬の仕事ができ、夢のような軌跡を描けた」と振り返った。

石坂調教師も中央のGⅠ14勝。12年に牝馬三冠を達成し、その後も12、13年のジャパンカップ、14年有馬記念など、国内外でGⅠを7勝したジェンティルドンナらを育てた。「これからはいちファンとして馬を応援していきたい」とターフに別れを告げた。

西浦調教師の印象的な活躍は騎手時代に勝った、1984年のジャパンカップ。カツラギエースで逃げ切り、日本馬として初めて同レース制覇を成し遂げた。調教師としても桜花賞馬テイエムオーシャンやダートの一流馬、ホッコータルマエなどを育てた。種牡馬として初年度産駒を20年に送り出した同馬について、「芝でもGⅠを取れる子供を出してほしい」とエールを送る。角居調教師は中央のGⅠ26勝。現役を終え「悔いはない」と語った。ほかにも栗東では99年の桜花賞を優勝した西橋豊治調教師、田所秀孝調教師、湯窪幸雄調教師が定年引退した。

3月には女性騎手2人が競馬人生のスタートを切る。永島は父親が地方競馬の騎手だった。その父に憧れたといい、「技術向上に励みたい」と意気込む。ファンとして競馬を見ているうちに迫力に魅了されたという古川は「社会人としての自覚を持ちつつ、立派な騎手になれるように頑張りたい」という。

(関根慶太郎)

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