宝塚花組「うたかたの恋」 余白の美で描く苦悩と悲恋
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宝塚大劇場で元日に幕を開けた花組公演「うたかたの恋」(クロード・アネ原作、柴田侑宏脚本、小柳奈穂子潤色・演出)。19世紀のオーストリー帝国で起きた皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーの心中という実話を劇化した、宝塚歌劇の財産演目の一つだ。1983年の初演から40年間に大劇場や全国ツアーで度々上演されてきた。「愛」を命題とする宝塚の王道といえるクラシカルな舞台である。
深紅の大階段で純白の衣装の主人公と...
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