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宝塚歌劇団、チケット3回値上げもファン「適正価格」

おカネ知って納得

宝塚歌劇団のチケット料金は宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)、東京宝塚劇場(東京・千代田)で15年間に3回の値上げが行われた。1階前列中央周辺のSS席の上げ幅は25%と、歌舞伎並みの1万円超に達した。1階の大半と2階前列中央周辺のS席も2割弱高い。なぜこれほど値上がりしたのか。ファンは納得しているのだろうか。

まず現在の料金だが、兵庫・東京ともSS席は1万2500円だ。S席は兵庫が8800円、東京が9500円。A席は両者とも5500円、B席は両者とも3500円となっている。

直近の値上げは2019年10月。歌劇団を運営する阪急電鉄は「音響や照明といった舞台装置が高度化するとともに演出も多様化し、公演にかかるコストが従前よりも増加」と説明。消費税が10%に引き上げられたタイミングだったが消費増税を理由にしなかった。

ファンはどう感じているのだろうか。インターネット上の声をひろうと「上げ過ぎ」「きつい」等の否定的意見がある一方で「許容範囲」「当然のこと」といった肯定的意見もある。

「あれだけの豪華な舞台。適正価格です」と断言するのは「寝ても醒(さ)めてもタカラヅカ!!」などの著書があるイラストレーターの牧彩子さんだ。「ファンにとってSS席は仕事や子育てに頑張った自分へのご褒美。値上げは一瞬『あちゃー』とは思うが、ライブの感動を思えば十分に受け入れられる」という。

牧さんが『適正価格』というもう一つの理由が、SS・S席以外のA・B席のお手ごろ感だ。実は3回の値上げは全てSS・S席が対象でA・B席は1995年以降据え置かれている。

「据え置きによって創業者、小林一三の精神を継承していきたい」というのは阪急電鉄の歌劇事業部長兼宝塚総支配人の栗原良明氏だ。「創業者の大劇場主義、つまり低料金で多くの方に見てもらう国民劇への思いは生きている」と話す。特に学生には配慮しており、夏休み等でA・B席の当日券を1000~1500円値引きする学割も。舞台に憧れを持ってほしいという願いがある。映画館で見られるライブビューイング料金が4400、4700円とA・B席の中間帯なのも若い世代への配慮からだ。

宝塚が「夢の世界」を提供し続ける限り、値上げでヅカファンが離れることはなさそうだ。(浜部貴司)

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