アシックスが新厚底シューズ 走法に合わせ設計変える

アシックスは30日、トップランナー向けの厚底ランニングシューズ「メタスピード」シリーズを31日から販売すると発表した。歩幅を広げてスピードを上げるストライド走法と、足の回転数を速めるピッチ走法で設計を変えたのが特徴。同社は昨年6月にも厚底シューズを発売したが、より機能を高めることで厚底シューズ競争で先行する米ナイキを追いかける。
ストライド走法向けは「メタスピードスカイ」、ピッチ走法向けは「メタスピードエッジ」。軽量のカーボンプレートに加えて、反発力のある独自素材をミッドソール(中底)に内蔵。足の動きを安定させるとともに、前進する力を効果的に得られるようにした。希望小売価格は2万7500円。スカイは31日からアシックスのサイトで先行販売し、4月9日からスポーツ用品店などで売り出す。エッジは6月4日の発売。
ストライドとピッチの走法によって設計を変えるのは、トップランナー向けシューズでも珍しい。ストライド走法向けのスカイはピッチ走法向けのエッジより独自素材を厚くすることで、反発性を高めて歩幅を広げやすくした。一方、エッジはかかとから前部にかけて8ミリの傾斜をつけて、足の回転をコントロールしやすくした。
アシックスは昨年6月、カーボンプレートを内蔵した厚底シューズ「メタレーサー」を発売した。同社の実験によると、メタスピードでフルマラソンを走った場合、メタレーサーに比べて1.2%以上少ない歩数で完走できるという。
色はサンライズレッドとホワイト。アッパー(足の甲)には100%リサイクルしたポリエステルを使い、環境に配慮した。
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