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ものづくり、事務職採用の女性も 中央電機計器製作所

はたらく

製作の現場でも女性が活躍する

計測装置の中央電機計器製作所(大阪市)では事務職で入社した女性も製品作りにかかわっている。中小のメーカーでは一般的に男性色が強いが、48人の社員のうち女性が今では約3分の1を占める。課長には中国人女性もおり、畑野吉雄会長は「能力があれば性別も国籍も問わない」と力を込める。

総務部門にいた女性が「ものづくりもしてみたい」と手を上げたことをきっかけに、事務職の傍ら技術者をサポートする女性が複数いる。磁気共鳴画像装置(MRI)に搭載されるマグネットの状態を観測する装置にかかわったり、主力商品である計測器の図面作製や機器の製作を手掛けたり。ハンダ付けをすることもある。

女性社員のひとりは「専門用語や手順を覚えるのは難しかったが、製品に直接携われてやりがいがある」と満足そうに語る。「女性は細かいことに気づきやすい」と周囲も評価する。

新卒で女性を採用するようになったのは30年ほど前から。会長なじみの喫茶店で紹介された武庫川女子大学の学生1人を受け入れたのが始まりという。

新卒の本格採用を開始して30年たつが、「女性の採用はあまり途切れていない」(畑野会長)。大学の進路相談室で「女性に勧めたい企業」として取り上げられるようにもなり、女性社員は15人に増えた。

女性が働きやすい場所をつくるため、畑野会長が最も大事にしてきたのは雰囲気づくりだ。30年前からは「クリスマスケーキイベント」を開催し、子どものいる女性社員にケーキを贈る。仕事と育児の両立で忙しい女性社員が、子どもとだんらんの時間を過ごせるようにと企画した。

女性同士でしか話せないこともあるだろうと、女性社員限定の親睦会も不定期で開く。育児に専念できるよう、子どもが小学校に上がるまでの期間は定時より1時間40分早く仕事を終えることもできる。社員の評判も上々で、中国出身の総務部課長、田彬(でん・あき)さんは「女性を受け入れる風土がこの会社にはある」と話す。

働き方や採用を調査しているHR総研の2020年のまとめでは、正社員に占める女性社員比率は「10~30%未満」が38%と最も多かった。女性の管理職となると「5%未満」が41%と最多で、依然として低い水準にある。

(山下宗一郎)

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