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イルグルム、企業理念体現の社員を表彰 働きがい高める

はたらく

会社の行動指針(バリュー)を体現した社員を毎月投票で選び表彰する

デジタルマーケティングのイルグルムは、企業理念の社員への浸透に力を入れている。一般的にあまり意識していない人が多い中、社員自らが自社の存在意義や使命、将来像などを「自分事」として捉え、常に意識するような仕掛けをつくっている。企業の社会的な存在価値が強く問われる時代。同じ方向を向く社員が多いほど、働きがいや製品開発力も高まるようだ。

「新プロジェクトの連携で数多くの関係者の間を縦横無尽に調整してくれました。まさに領域を超えています」。毎月最終金曜日に全社員が参加するイベント。2020年7月に「バリュー賞」に選ばれたのはカスタマーソリューション部の20代の女性社員だ。会社の「バリュー(行動指針)」を最も体現した社員を投票で選ぶ取り組みだ。

企業の存在意義を示す理念に対し、具体的な行動に落とし込むための行動指針は「領域を超えよう」など3つある。19年に社員の手で見直したこともあって、浸透を早めるために表彰制度を20年に立ち上げた。

こうした企画を担うのが、社員の1割ほどが任期2年で参加する「理念プロジェクト」だ。業務として2週間に1度、1時間かけてどのように企業理念を浸透させるかを議論する。岩田進代表取締役は「多様なメンバーが集まるなか、同じ方向を向いて一つの作品をつくるためのまとめ役が『理念』」とその重要性を表現する。

企業理念は「IMPACT ON THE WORLD」。一つずつは小さくても積み重ねて世界を揺るがす大きなインパクトを与えようという意味だ。この理念を自分の言葉で捉え、身近な話として解釈したものをビジネス対話アプリで日替わりで流してもいる。

イルグルムは世界約60カ国の大規模調査「働きがいのある会社ランキング(GPTW)」の日本版で、20年まで8年連続で選ばれている。GPTWの担当者は「会社規模の拡大と働きがいの向上という難しいチャレンジにおける一つの成功モデル」と話す。

社員の一体感は、広告効果に着目した測定システムなど開発にも生きているという。「何を目指し、何のためにやるのかが明確だと力を100%出せる」と人事戦略室の長野佳代子氏。会社や仕事を「自分事」として考える社員の多さは、競争力の土壌となっている。(井上孝之)

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