シャープ、エアコン・空気清浄機を遠隔管理 介護施設で

シャープは17日、介護施設でエアコンや空気清浄機を遠隔管理できるシステムを開発したと発表した。介護施設向けシステムを手掛ける平和テクノシステム(静岡県沼津市)と共同開発した。現状では介護スタッフが巡回してこまめに温度調整などをしており、業務負担となっていた。人手不足が続く中、一元管理で効率化につながるとして施設に売り込む。
平和テクノシステムの介護施設向けナースコールシステム「Yuiコール」と連携する。遠隔から施設内の機器の運転状況の確認や、個別に温度設定の変更などが可能となる。夏場に暖房をつけているなどの誤操作も把握できる。設定した温度を上回ると通知する機能もある。多くの介護施設ではスタッフが居室を巡回して温度変更などに対応していたという。
シャープが対応機種とクラウドサービスを提供し、平和テクノシステムが介護施設へセットで提供する。今後も介護施設の新設は続く見通しで、新設やシステム切り替えを検討する施設に売り込む。