山本化学工業、3万円のマスク 五輪選手500人に寄贈

素材メーカーの山本化学工業(大阪市)は15日、1枚3万3000円の高機能マスクを東京五輪の日本代表選手500人に寄贈すると発表した。赤外線を発する独自素材で顔全体を温め、血行を良くして唾液の分泌量を増やす。唾液に含まれる免疫抗体の増加や抗炎症作用が期待できるという。山本富造社長は同日開いた記者会見で「選手の新型コロナウイルス感染を防ぎ、一つでも多くメダルを獲得してもらいたい」と話した。
「バイオエスペランサ めぐり美シールドマスク EXタイプ」は口鼻の部分が9層構造のフィルターになっている。マスクと口の間隔が広めで、トレーニング中に着用する息苦しさを軽減できる。マスク本体はウエットスーツ素材のため、専用のフィルターを併用して毎日手洗いすれば1000日以上の連続使用が可能だという。自社EC(電子商取引)サイトや百貨店などで2020年12月から取り扱っており、1年間で3万~5万枚の販売を目指している。