関西みらい銀行、全新卒社員に出向経験 21年入社から

関西みらいフィナンシャルグループ(FG)の菅哲哉社長は、傘下の関西みらい銀行に今後入社する全社員を外部の企業に出向させる考えを明らかにした。2021年4月から同FGの完全親会社となるりそなホールディングス(HD)のグループ企業や取引先企業を受け入れ先と想定。グループ内との交流や外部での勤務経験などで若手行員の人材育成につなげる。
対象は21年以降に入社する全新卒社員で、30代前半までに2~3年の出向を経験させる。取引先と受け入れの交渉を始めており、グループ内外への出向の比率は今後詰める。菅社長は「銀行員は顧客のニーズを探す力がまだ弱いが、外部勤務を経験することで身につく」と発言。また、りそなHDによる完全子会社化で得られるシナジーを最大化するためには「グループ内の人材交流が鍵になる」と話す。
同FG傘下のみなと銀行も、若手社員を取引先やりそなグループに積極的に出向させて外部経験を積ませる方針だ。