大阪府、24日の新規感染262人 知事「時短要請強化も」
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大阪府は24日、新型コロナウイルスの新たな感染者を262人確認したと発表した。1日に確認された感染者数が200人を上回るのは、2月5日(209人)以来。大阪府は31日を期限として、大阪市内の飲食店などを対象に午後9時までの営業時間短縮を要請している。吉村洋文知事は24日、4月1日以降の時短要請の強化について「当然あり得る」と述べた。
府は26日か29日にコロナ対策本部会議を開いて対応を決める方針だ。吉村氏は足元では大阪市内の感染者数が増えていることや、市内の繁華街から感染が拡大しやすいことから、「今の段階で要請を市外に広げるとまでは判断していない」と説明。一方で「大きな(感染拡大の)波の入り口に立っていると認識したほうがよい」と述べた。
緊急事態宣言に準じた措置を都道府県知事に認める「まん延防止等重点措置」の適用については「今の時点では(政府に要請する考えは)ない」とした。
府内の24日時点での重症者は61人で、確保病床(224床)に対する使用率は27.2%。PCR検査などを計1万2038件実施し、陽性率は2.2%だった。70代の女性1人が亡くなり、府内の累計の死者数は計1170人となった。