高齢者向けワクチン接種、老健入所者から開始 大阪市

大阪市は23日、65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスのワクチン接種について、介護老人保健施設(老健)の入所者から先行して実施することを決めた。4月12日の週以降に始める。4月はワクチン供給量が限定されているため、高齢者施設の中でも医療従事者が十分確保でき、副作用に対応できる老健を優先させる。その後は特別養護老人ホーム(特養)などの施設に拡充する。
市が23日に開催したワクチン接種推進本部会議で決めた。一般の高齢者への集団接種は5月17日の週以降に区民センターなどで始める計画だ。65歳未満の一般市民の接種について、松井一郎市長は7月以降になるとの見通しを示した。松井氏は「供給量が足りないから仕方がない。コールセンターが煩雑になる恐れがあるため、6月末までは65歳以上の方だけ問い合わせしてほしい」と話した。
同会議では、国から大阪府に供給されるワクチン数から、市に割り当てられる数の試算も報告された。4月末までに約6600人分、5月末までに約23万6000人分だった。6月末までに市内の高齢者約70万人分のワクチンが供給される予定だという。