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「張本2世」卓球・松島、13歳でTリーグデビューの逸材

1月に大阪市で行われた卓球の全日本選手権。ジュニア男子シングルスで日本のエース張本智和が持つ最年少優勝記録の更新を狙った京都市出身の中学1年生、松島輝空(13、エリートアカデミー)はベスト8に終わった。来年、中学2年で戴冠となれば張本に肩を並べる逸材は「まだまだ自分のレベルが足りない。フォアハンドの威力をアップして、ラリーになったときのミスも減らしたい」と誓いを新たにした。

松島(左)は2月にTリーグデビューを果たした=Tリーグ提供

松島が脚光を浴びたのは2020年1月の全日本選手権。小学6年ながら、名門・愛工大名電高(愛知)の高校生3人を次々に倒してジュニア準優勝を果たした。4月に中学生となったのを機に有望な中高生を選抜する日本オリンピック委員会(JOC)のエリートアカデミー入り。張本もかつて腕を磨いた虎の穴で鍛錬する道を選んだ。

元実業団の選手で、現在は京都で卓球教室のコーチをする両親のもとに生まれた。幼少期から猛練習を重ね、「張本2世」と称されるまでに成長。親元を離れてアカデミーに入った後は「メンタル面が変わった。劣勢でも強い気持ちを持てるようになった」と松島。張本と同じく得意なバックハンドに加え、「この一年、アカデミーでフォアも強化した」。身長も小学6年時から6センチ伸び、155センチに。筋力などフィジカル面の数値も全般的にアップしたという。

心技体を磨いて臨んだ今大会でも非凡さはうかがえた。一般の部の初戦。何度も挑戦を重ね、35歳にして初めて全日本選手権の出場権を勝ち取った岩城禎(緑の館)と対戦し、ストレート勝ち。岩城は「若さが彼の隙になると思ったが、自分よりも年上のように冷静だった」と舌を巻いた。

ただ、目標としたジュニア優勝は果たせず、壁に当たった感もある。準々決勝で愛工大名電高の篠塚大登にフルセットの激闘の末、敗退。一般の部でも3回戦で同校の岡野俊介に敗れた。2年続けて松島に屈するわけにはいかなかった名門校の意地に進撃を阻まれた形だ。徹底マークされる立場になり、相手が目の色を変えて向かってくるのはジュニア期の張本らも直面した試練。これを乗り越えれば、さらなる飛躍もみえてくる。

今年2月にはTリーグにデビューした。「13歳でのプレーは男子で初めて」と聞くと、「うれしい」と応じた。目下の懸念は新型コロナウイルス禍で国際大会の経験が思うように積めないことだろう。張本ら先輩はジュニア期から世界で場数を踏んだことで飛躍を遂げたが、それができない中でこの原石をどう磨いていくのか。周囲の知恵も問われそうだ。

(田村城)

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