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阪神・佐藤輝、左方向へ本塁打量産 スター候補生そろう

挑む、羽ばたく 2021年プロ野球㊤

プロ野球が26日に開幕する。新型コロナウイルス禍で2年目を迎える今季もアマチュア球界から多くの新星がプロの門をたたき、米大リーグからビッグネームの復帰も決まった。規格外のルーキー、移籍先で再スタートする実力者たち――。開幕を待ちわびたファンの視線を集め、今年の球界を盛り上げそうなキーマンの横顔に迫る。

阪神の佐藤輝はオープン戦で6本塁打を量産、シーズンでの飛躍に大きな期待を抱かせた=共同

日本プロ野球に新たなスター誕生を予感させた。阪神のドラフト1位、佐藤輝(近大)はオープン戦12試合に出場して両リーグ単独トップの6本塁打を量産し、巨人の長嶋茂雄が新人時代のオープン戦で放った7本塁打に迫った。「ファンに夢を与えられる選手になりたい」との抱負が日々、現実味を増す。

6本のうち甲子園で打った3本の中身が驚きを倍加させた。甲子園名物の浜風は佐藤輝のような左打者が引っ張って打った右方向への飛球を押し戻す。佐藤輝もこの浜風に苦しむことになるかもしれないという不安説を一蹴するかのように、3本全てを左翼方向に運んだのだ。その弾道は「右打者が引っ張って打ったような当たりだった」と、矢野監督の目にも衝撃的に映ったようだ。

育ての親の近大・田中秀昌監督は「逆方向にもロングを打てるのが強み」と話す。プロ入り後、浜風とのけんかを回避すべく、その強みにさらに磨きをかけた。「(左方向に飛ばすために)バットを内から出すことはキャンプから意識して取り組み、しっかりとできている」と手応えを口にする。

「引っ張ってしか打てないと浜風と戦おうとして、力みになる。あっち(左翼)にも打てるならストレスなく打席に立てる」と矢野監督。佐藤輝が本拠地で本塁打を量産するために欠かせない資質を備えているとみる。

オープン戦での本塁打は全て速球を仕留めたもので、開幕後は変化球攻めにあうことも予想される。各球団バッテリーの徹底マークを乗り越えたとき、スター候補の肩書から「候補」の2文字が外れることになるだろう。

DeNAの牧は思い切りのいい打撃でアピールに成功。開幕後は2番で起用される可能性もある=共同

コロナの影響で外国人選手が来日できていないDeNA。ソトとオースティンの主軸2人を欠く状況を「チャンス」と前向きに捉えているのが、ドラフト2位ルーキーの牧(中大)だ。14日に楽天・田中将から2安打を放つなど、オープン戦の打率は一時3割を超えた。「若々しく初球からどんどんいければ」と思い切りがいい。

大学日本代表で4番を務めた右の強打者だが、四球を選べる選球眼があり、右方向の進塁打など状況に応じた打撃もできる。「2番(起用)もありかなと思っている」と三浦監督。苦しい状況で開幕を迎えるチームの救世主となるかもしれない。

佐藤輝と同じくドラフト1位指名で4球団が競合した楽天の左腕・早川(早大)はオープン戦3試合で12回2/3を投げ13奪三振、2四球。三振奪取力と制球力を証明した半面、21日の巨人戦では五回途中5失点とプロの洗礼を浴びた。

開幕3戦目での先発が予想される楽天の早川は高い三振奪取力と制球力が武器の左腕だ=共同

初陣は開幕3戦目の予定。「(オープン戦を通じ)強い球を投げることの大切さを感じた。挑戦者として向かっていきたい」と意気込む。2桁勝利も期待されるが、石井監督は「失敗もあって成長する。壁に当たって色々なものを吸収してほしい」と温かく見守るつもりだ。

(田村城)

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