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男女一緒に引っ越し技術競う アートコーポレーション

はたらく

昨年9月に開かれた「引越技術コンテスト」(大阪府豊中市)

引っ越し大手のアートコーポレーション(大阪市)は2013年から年に1度、梱包や運搬などの早さや正確さを競う「引越技術コンテスト」を開催している。全国18地区の予選を通過した2人1組が会場に集い、計6種目の総合得点で優勝者を決める。今年は新型コロナウイルスの影響で開催を中止した。

男性の仕事というイメージが強い引っ越し業だが、ペアに女性1人以上を含むことが参加の条件。競うのは接客対応、食器の梱包、重い家財の運搬、荷物の積み込み、運転、窓吊(つ)りの技術だ。窓吊りは、玄関から搬入できない家具を2階のベランダなどに引き上げる独特の技で、2人の息を合わせる必要がある。

「女性1人以上」の条件を導入したのは15年の第3回大会から。各地区からの応援を含め600人以上の社員が集まる一大イベントであり、この晴れ舞台で技術を競う女性の生き生きとした姿は、後に続こうとする社員を生み出している。

新卒の社員やアルバイト採用でも、現場での仕事を志望する女性は増えている。現在、引っ越し作業担当の従業員のうち2割を女性が占め、人数も5年前の2.3倍に増えたという。

また、同社には「レディースリーダー」という役職があり、全国22ブロックに1人ずつ配置。女性が働きやすい環境をつくり、人材を育成するために様々な提案をする役目を担う。

同リーダーにはコンテスト出場経験者が任命されるケースが多く、広報担当者は「注目される舞台で作業をした経験が生きている」と話す。会議などで自信を持って発言し、説得力のある意見も目立つという。

「引っ越し=力仕事」という認識は、今も社内に少なからずある。女性が活躍できるコンテストの開催で、男女の区別なく力を発揮できる職場にしていくことも目標だ。引っ越し業の主な顧客は一般家庭。接客する相手が主婦や一人暮らしの女性ということも多く、気配りができる女性がチームにいる意味は大きいからだ。

コンテストは技術の展示会の役割も果たす。通常の仕事では同僚の作業をつぶさに見る機会はあまりないが、高度な技術のお手本を間近に見られる。観戦者がそれぞれの拠点でフィードバックを行うことで、全国約170支店の技術差を縮めることも期待しているという。(古田翔悟)

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