前堺市長の告発を決定 出頭拒否巡り百条委
竹山修身前堺市長(70)の関連団体の政治資金収支報告書に多額の記載漏れがあった問題に関連し、堺市議会の調査特別委員会(百条委員会)は15日、証人尋問への出頭要請に応じなかったなどとする地方自治法違反容疑で竹山氏を告発することを決めた。18日の市議会本会議に諮る。
池田克史委員長は委員会の閉会後、取材に「できる限りのことを尽くしたが、真相解明は道半ば。前市長を告発するに至ったことは遺憾だ」と述べた。
市や委員会関係者によると、今年1月30日に百条委の証人尋問に出頭した際は回答拒否が目立ち、10月20日に再び出頭を求められた際は応じなかったほか、選挙資金の関連資料も求めに反して提出しなかった。これらの行為について委員会は「正当な理由がない」と指摘した。
このほか選挙運動の出納責任者だった男性は回答や出頭を拒み、竹山氏の妻や次女らは文書提出要請に応じなかった。いずれも委員会は、竹山氏と同様に地方自治法違反容疑で告発するとした。〔共同〕