著名アスリート、聖火運ぶ 瀬古さん「開会式を想像」
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東京五輪の聖火リレーが7日、7県目の三重で始まった。男子マラソン元日本代表の瀬古利彦さん(64)=同県桑名市出身=ら、かつて世界の舞台で活躍した著名アスリートが力走を見せた。
第1走者を務めた瀬古さんは「7月23日の東京五輪開会式でともされる聖火を想像して走った」と振り返り、「新型コロナウイルス下で閉塞感が強まっている。聖火でコロナを吹き飛ばしてもらいたい」と力を込めた。
スタート地点となった四日市市の博物館前には、平日にもかかわらず多くの見物客が集まった。新型コロナ感染症対策のため、警備員らが密集した状態にならないよう繰り返し呼び掛けたが、瀬古さんに並走する人も見られ、場所によっては身動きが取れないほど混雑した。
サッカー元日本代表の小倉隆史さん(47)は鈴鹿サーキット(鈴鹿市)のレーシングコースを走り「気持ち良かった」と満足そうに話した。午後は、レスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里さん(38)が出身地の津市を走る。
三重県でのリレーは8日まで続く。