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いじめメモ破棄、部活顧問ら隠蔽か 兵庫の中2女子自殺

兵庫県加古川市のいじめ自殺に関する第三者委の報告書=共同

兵庫県加古川市で2016年に市立中2年の女子生徒(当時14)がいじめを苦に自殺する約1年前、いじめの存在を示すメモを部活動の顧問らがシュレッダーで破棄していたことが3日、関係者への取材で分かった。顧問らは経緯を調べた第三者委員会に「紛失した」と答えており、破棄したことを隠蔽しようとした可能性がある。

生徒の遺族が市に約7700万円の損害賠償を求め神戸地裁姫路支部に提訴したことも判明。「娘の尊厳をないがしろにされた」と訴えている。

関係者によると、18年6月、遺族が関係教員らに話を聞いた際に副顧問が破棄を認めた。17年度に赴任した現校長も同席していた。取材に対し顧問は「かなり前のことで答えられない」、現校長は「組織で動いているので個人で答えられることはない」と話した。市教育委員会は「訴訟中のため答えられない」としている。

提訴は昨年9月30日付。訴状などによると、15年夏ごろから女子生徒ら3人に他の部員が「うざい」と悪口を言うなど仲間外れが常態化。同11月、女子生徒は両親に「部活をやめたい」と訴え、両親は顧問に相談した。

同月、顧問と副顧問は部員を集め、メモ用紙を配布。いじめの内容を書くよう指示した。確認した顧問は「お互いさまだろ」と発言。部員同士のトラブルとの判断を受け、副顧問がメモをシュレッダーで破棄した。その後もいじめは続いた。

市教委が設置した第三者委は、報告書でいじめが自殺の原因と認定。顧問らを「女子生徒に無力感という精神的打撃を与えた」と批判した。

遺族側は、自殺の約3カ月前に学校が実施したアンケートでも、女子生徒がいじめをうかがわせる回答をしたのに、学校が対応しなかったと主張。学校や市教委は生徒の死後もアンケートの存在を遺族に知らせず、遺族は第三者委の調査過程で聞かされたとしている。

当時の校長が18年11月に戒告の懲戒処分を受け、顧問は厳重注意。副顧問の処分はなかった。〔共同〕

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