ロシア核搭載機がスウェーデン領空侵犯と報道 3月上旬

【ロンドン=時事】スウェーデンの民放TV4は30日、核兵器を搭載したロシアの爆撃機が3月上旬、スウェーデンの領空を侵犯したと報じた。スウェーデンは北大西洋条約機構(NATO)に加盟していないが、欧州連合(EU)の加盟国。ロシアはウクライナ侵攻に関連して核兵器使用をちらつかせており、核をめぐる緊張が一段と強まる可能性がある。
報道によると、領空侵犯があったのは3月2日。核兵器を搭載したロシアの2機の爆撃機スホイ24が、2機の戦闘機スホイ27に護衛されてバルト海に浮かぶスウェーデン南東部のゴットランド島付近を飛行した。
領空を侵犯したのは約1分間。スウェーデン空軍は2機の戦闘機を出動させ、ロシア機の写真を撮影した。この際に核兵器の搭載を確認したという。
スウェーデン軍はTV4の取材に詳細なコメントを控えた。しかし、空軍幹部は「意図的な行為で、非常に深刻だ。核兵器の使用を検討できるというシグナルだ」と述べた。
スウェーデンは1815年のナポレオン戦争終結以降、軍事的中立を維持している。ただ、ウクライナに対しては、ロシアによる侵攻後、防衛装備品を供給している。

2022年2月、ロシア軍がウクライナに侵攻しました。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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