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タイ、親軍与党が分裂 プラユット政権不安定に

(更新)

【バンコク=村松洋兵】タイで軍政の流れをくむプラユット政権を支持する親軍派の最大与党「国民国家の力党」は20日、タマナット幹事長ら下院議員20人を除名したと発表した。同氏はプラユット首相との関係悪化が伝えられていた。政権基盤が不安定となり、2023年3月の下院任期満了を前に解散・総選挙を迫られるとの観測も出ている。

国民国家の力党は16日にタイ南部の2選挙区で投開票した下院補欠選挙で敗れ、タマナット氏の責任を問う声が出ていた。同氏は21年9月に実施した野党提出の首相不信任決議案の採決に際して、造反を画策していたことが明らかになっている。プラユット氏は20日、除名処分について「状況を正常化するための決断だと思う」と述べた。

タマナット氏のグループである20人は30日以内にどの政党に移籍するかを決める。国民国家の力党の議席数は従来の117から97に減る。これまで下院(定数500)は連立与党が270程度、野党が210程度を占めていた。タマナット氏らが仮に野党側に回れば、与野党の議席数の差が一段と縮まる。

プラユット氏は陸軍司令官だった14年に軍事クーデターを主導し、暫定首相に就いた。民政復帰に向けて実施した19年3月の下院総選挙後も、親軍派の連立与党の支持を受けて首相を続けている。野党や反体制デモ隊は事実上の軍政継続と批判している。

国民国家の力党を巡っては19日、前党首のウッタマ元財務相らのグループが新党の立ち上げを発表し、プラユット氏の首相続投を支持しないと表明した。ウッタマ氏は党内対立を受けて20年に離党した。次の下院総選挙に向けた動きが活発になっている。

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