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タイ不敬罪、最長の禁錮43年6月判決 15年逮捕の60代

不敬罪の疑いで警察に出頭を命じられたデモ隊のメンバー(15日、タイ中部)=ロイター

【バンコク=村松洋兵】タイの刑事裁判所は19日、不敬罪に問われた元国家公務員の60代女性に対し、禁錮43年6月の判決を言い渡した。2014~15年に王室を批判する音声をインターネットに投稿したとして有罪と判断された。弁護士団体によると不敬罪の刑期では過去最長という。不敬罪撤廃を求める反体制デモ隊が反発を強めるのは必至だ。

女性は王室に批判的なグループが作成した音声をフェイスブックなどで共有したとして、15年に不敬罪容疑で逮捕された。不敬罪は1件につき禁錮3~15年が科される。裁判所は計29件に対して禁錮87年としたが、女性が罪を認めたため43年6月に減刑した。弁護士団体によると、これまでの最長は35年だった。

不敬罪はワチラロンコン国王の意向で18年以降は適用が控えられてきたとされる。だが、20年後半に王室改革を求める反体制デモが活発になると、政府は方針を転換して取り締まりを強める姿勢を示した。

警察は20年11月以降にデモ隊の指導者ら40人以上に不敬罪の疑いがあるとして出頭を命じ、事情聴取した。1月13日には王族の肖像画にスプレーで批判的な文言を書いた容疑で、男子大学生を逮捕した。警察が一連のデモ参加者を同容疑で逮捕したのは初めてだ。

首都バンコクでは16日に不敬罪撤廃などを求める反体制集会が開かれた。警察は新型コロナウイルス対応の非常事態宣言により集会は禁じられているとして解散を命じた。この際に警察とデモ隊がもみ合いになり、デモ隊の数人が逮捕された。

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