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タイ初のユニコーン 宅配のフラッシュ・エクスプレス

有力スタートアップ不毛の地といわれたタイでもユニコーン(評価額10億ドル以上の未上場企業)が生まれ始めている。同国初のユニコーンとして知られるのが宅配事業を手掛けるフラッシュ・エクスプレスだ。タイのサイアム商業銀行系のベンチャーキャピタルなどから計1億5000万ドル(約170億円)の出資を受け、ユニコーンとなったと6月に発表した。

設立は2018年。タイ北部チェンライ県の貧しい家庭に生まれたコムサン・リー氏が立ち上げ、タイのネット通販台頭の波に乗って成長した。現在はタイ全土に約1万カ所の配送センターを構え、1日に最大200万個の荷物を取り扱う。調査会社CBインサイツによると、企業価値は10億ドルとなった。

同社の売りは依頼者の自宅や事務所まで無料で出向いて小包を受け取る「ドアからドアへ」のサービスだ。土日は休業とする競合が多かった中、年中無休のサービスで顧客の支持を集めた。

足元では強力な店舗網を持つ異業種との提携で、設備投資を抑えながらサービス地域を拡大する。タイで3400店以上を展開するコーヒーチェーン「カフェ・アマゾン」やスーパーマーケット「ビッグC」と相次いで提携し、小包を受け付ける窓口として活用を始めた。

次の一手はタイ国外への展開だ。9月にはタイと経済的な結びつきの強いラオスに進出を果たした。まずは首都ビエンチャンで宅配を始め、今後ラオス全土にサービスを広げる計画だ。

新型コロナウイルスの感染拡大で、東南アジアでは電子商取引(EC)が急伸する。競争は激しく、サービスの先行者としてどうリードを保つのかに注目が集まる。(バンコク=岸本まりみ)

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