ミャンマー、Facebookへの接続を遮断

【バンコク=村松洋兵】米フェイスブック(FB)は3日、ミャンマー当局から同国でFBへの接続を一時的に遮断するように命令を受けたと明らかにした。ミャンマーでは現地時間4日未明から最大の携帯通信事業者、ミャンマー郵電公社(MPT)のスマートフォンなどからFBのサービスの利用ができなくなっている。
FBは「ミャンマーの人々が家族や友人とコミュニケーションを取り、重要な情報に接しられるように、当局に対して接続の回復を要請する」とコメントした。
MPTは4日朝、日本経済新聞の電話取材に対し「当局から3日にFBへの接続を遮断するように指示を受けた」と明らかにした。現地時間4日午前1時(日本時間同午前3時30分)に遮断を開始した。ロイター通信によると、ミャンマーで携帯通信事業を手掛けるノルウェー企業テレノールも、当局に遮断の指示を受けた。
ミャンマーではFBは人口約5300万人の半数が利用しており、連絡手段として広く普及している。国軍によって拘束されたアウン・サン・スー・チー国家顧問は、拘束前に準備していた声明を同氏のFB上で公開した。FBには市民からもクーデターに反対する意を示す動画などが投稿されている。
ミャンマー情報省は2日付で「一部報道機関や個人がソーシャルメディア上で不確実な情報を流したり、暴動や治安悪化が起こるようそそのかしている」として、そのような行為をやめ「政府に協力」するよう求めていた。
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