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クレディS、リスク担当取締役が再任辞退 総会直前に

クレディ・スイスは約5200億円のアルケゴス関連損失を出した(チューリヒの本社)=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】スイス金融大手クレディ・スイス・グループの年次株主総会が30日開かれ、米投資会社との取引で巨額損失を出した問題などをめぐり経営陣が陳謝した。取締役選任などの議案はすべて可決されたが、リスク委員会トップを務めていたアンドレアス・ゴッチャリング氏が直前に退任を表明し、取締役再任案を取り下げる一幕があった。

同社は取引サービスの提供先だった米アルケゴス・キャピタル・マネジメントの運用失敗に伴い、2021年1~3月期に44億スイスフラン(約5200億円)の損失を計上した。3月には英金融会社グリーンシル・キャピタルと組んで運用していたファンドを閉鎖する騒動も起こした。

トマス・ゴットシュタイン最高経営責任者(CEO)は総会で「株主を含め利害関係者に多大な心配をかけて大変申し訳ない」と述べた。リスク管理体制の強化や社内文化の見直しを進めて「このような出来事を二度と起こさない」と強調した。

今回の総会では、取締役会のリスク委員会トップを18年から務めてきたゴッチャリング氏の去就が焦点になっていた。会社側の再任案に対し、立て続けに起きたスキャンダルへの監督責任を問う機関投資家が難色を示し、米議決権行使助言会社グラスルイスも反対を推奨していた。総会開始のわずか3時間半前に同氏の再任辞退が発表された。

総会では新会長に、英銀大手ロイズ・バンキング・グループのアントニオ・オルタオソリオCEOが選任された。株主の承認を受け、今後数カ月で注力すべき課題の一つとしてリスク管理を挙げ「リスクがどのように評価、管理、制御されているのか徹底的に調査する」と語った。

新型コロナウイルスの流行を受け、総会は2年連続で株主を会場に招かずビデオ配信するオンライン形式で開催された。

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