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イラク議会、サドル師派が再び占拠 100人超負傷か

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【イスタンブール=木寺もも子】イラクのイスラム教シーア派指導者、サドル師の支持者を中心とするデモ隊が30日、首都バグダッドの国会議事堂に押し入って占拠した。地元報道によるとデモ隊は数千人規模に上り、治安部隊が催涙ガスを使うなどして100人超が負傷した。議事堂の占拠は27日に次いで2度目で、混乱が続いている。

デモ隊は政府機関や外国大使館などが集まる「グリーンゾーン」の壁や警備を突破して侵入した。「汚職反対」などを叫び、イラク国旗やサドル師の肖像を掲げる姿や議事堂に座り込む様子が報じられた。

サドル師は反米で、イラクに強い影響力を持つ隣国イランとも距離を置くポピュリスト(大衆迎合迎合主義者)として知られる。昨年10月の議会選(定数329)で最大勢力となったが、スンニ派やクルド系などとの政権樹立協議に行き詰まり、今年6月に自派の全73議員を一斉に辞職させた。

繰り上げ当選などによって、同じシーア派ながらサドル師とは対立する親イラン系政治連合が最大勢力となった。シーア派連合は首相候補を決めるなど昨年10月以来空白となっている政権の樹立に向けて動いており、サドル師の勢力は反発している。

サドル師派による議会の占拠は27日に続き1週間で2度目となる。27日はサドル師自身の呼びかけで数時間内に退去したが、30日は夜になっても座り込みを続けている。

サドル師は7月中旬の礼拝に数十万人を動員するなど、議員らが下野した後も低所得者層を中心に強い支持を集める。民兵組織も抱えており、デモが暴力的な衝突に拡大する恐れも懸念されている。

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