イエメンの空港で爆発、死者22人 暫定内閣狙いテロか

【カイロ=久門武史】イエメン南部アデンの空港で30日、爆発があり、AP通信によると少なくとも22人が死亡した。暫定内閣の閣僚らを乗せた航空機が到着した直後だった。搭乗していたアブドルマリク新首相は閣僚は無事だったとしたうえで「ひきょうなテロ行為だ」とツイッターで非難した。
空港ビルに迫撃砲による攻撃があり、銃声も聞こえたという。ロイター通信によると、閣僚らが空港から移動した先の大統領宮殿の周辺でも30日、爆発があった。
同国ではサウジアラビアが支援するハディ暫定大統領の政権と、親イランの武装組織フーシが内戦を続けている。暫定政権と南部の分離派「南部暫定評議会」(STC)の和解を受け今月、アブドルマリク氏が率いる新内閣が発足したばかりだった。攻撃は閣僚を狙った可能性がある。