/

ウクライナ東部、激しい攻防「重要インフラすべて破壊」

(更新)

【ウィーン=細川倫太郎】ロシア軍はウクライナ東部ルガンスク州全域の掌握を狙い、最後の拠点セベロドネツク市中心部に迫った。ルガンスク州知事は30日「ロシア軍はセベロドネツクの中心部に押し寄せている。戦闘が続いており、状況は悪い」とSNS(交流サイト)で表明した。

同知事によると、避難車両がロシア軍の攻撃を受け、フランス人記者が死亡した。市街戦も起きているという。

ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、ルガンスク州と隣接するハリコフ州を訪れ前線の兵士らを激励した。同日公開のビデオ演説ではセベロドネツクで「重要なインフラがすべて破壊された。通信も失われている」と話した。

トルコのエルドアン大統領は30日、ロシアのプーチン大統領と電話協議した。トルコ側によると、トルコと国連の立ち会いのもとイスタンブールでウクライナとの停戦協議を開くことをプーチン氏に提案したという。

バイデン米大統領は30日「ロシアを射程とするロケット砲はウクライナに送らない」と記者団に述べた。米国が供与を検討する多連装ロケット砲(MLRS)などから発射する兵器のうち、射程300キロメートルの地対地ミサイルは対象外との考えを示したとみられる。代わりに射程70キロメートル程度のロケット弾を検討している公算が大きい。

米シンクタンクの戦争研究所は29日「ロシア軍は複数の作戦を同時実施できないだろう」として、セベロドネツク以外の優先度が下がると分析した。ロシアのラブロフ外相は29日、ルガンスク州とドネツク州の解放が「絶対的な優先事項だ」と仏メディアで述べた。

英国防省は30日、ロシア軍は「経験豊富で信頼できる小隊や中隊の指揮官が不足している」との分析を公表し、兵士の士気がさらに低下すると予測した。

ウクライナ軍はロシアが制圧を宣言した南部ヘルソン州では、反転攻勢を強めている。米CNNによると、同州議会の議員はウクライナ軍が一部地域でロシア軍を9キロメートル押し戻したと説明した。ロシアは2022年末までに同州の編入の準備を整える方針だったが、23年に先送りする可能性が高まっている。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻しました。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。

■動く戦況地図  ■戦況  ■マーケット・金融への影響  ■ビジネスへの影響 

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン