/

温暖化ガス削減、さらに厳格に ドイツ憲法裁が命令

(更新)
ドイツ連邦憲法裁判所は温暖化ガス削減へさらに厳格な措置を求めた=AP

【ベルリン=石川潤】ドイツ連邦憲法裁判所は29日、2019年に施行された気候保護法が温暖化ガスの削減に十分ではないと判断し、22年末までに厳格化するように政府に命じた。法律では30年までに1990年比で温暖化ガスを55%削減すると定めているが、それ以降の具体的な方策を定めるように求めた。

気候保護法は30年の55%削減に向けて、住宅、運輸などの分野ごとの具体的な削減目標を定めている。ただ、50年の実質ゼロに向けては十分な規定がなく、環境保護団体の支援を受けた複数の個人が権利を侵害されているなどと訴えていた。

温暖化ガスの削減が進まずに気候変動が進めば、市民の生活が脅かされ、負担を押しつけられる将来世代の権利が侵害されかねない。ドイツ憲法裁判所は「とても若い世代を含む原告の自由を侵害している」などとし、31年以降のより詳細な規定を求めた。

判決を受けて、ドイツ政府は31年以降の具体的な温暖化ガス削減の道のりについて検討を迫られることになる。ドイツでは9月に連邦議会選挙(総選挙)を控えており、環境政策への関心が一段と高まりそうだ。

ドイツでは、メルケル首相の保守系与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と環境政党の緑の党が世論調査の支持率でほぼ並んでいる。今回のドイツ憲法裁の判断が、緑の党への追い風になる可能性もある。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン