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ゼレンスキー氏、東部視察 南部州はロシア編入棚上げ

(更新)

【パリ=白石透冴】ウクライナ大統領府は29日、ゼレンスキー大統領が東部ハリコフを視察し兵士らを鼓舞したと発表した。同氏が首都キーウ(キエフ)周辺を離れるのはロシアの侵攻開始後で初めて。一方、ロシア軍が占領したウクライナ南部ヘルソン州ではロシアへの編入が先送りされる可能性が高まっている。

ゼレンスキー氏は「命を懸けて国を守る皆さんに感謝したい」と呼びかけた。ハリコフ周辺はロシア軍が攻勢をかけていたが、ウクライナ軍が今月中旬までに攻勢に転じロシア軍を押し戻し、多くの領土を奪回した。

ロシア軍はキーウ攻略に失敗して以降、兵力を東部に振り向け、東部から南部にかけて支配地の拡大を目指してきた。

ハリコフでは守勢に回るロシア軍だが、同じ東部のルガンスク州では兵力を集中することで完全制圧をめざす。報道によると、ウクライナ側は29日の声明で「戦況は厳しさを増している」とし旗色の悪さをにじませた。

ただ、ロシア側の損害は甚大だ。米シンクタンクの戦争研究所は28日、「セベロドネツクの戦闘がどう終わろうと、ロシア軍は運用面でも戦略面でも限界に達する」との分析結果を公表した。

ロシア軍はいったん支配下に収めた南部でも守勢に回りつつある。ロイター通信によると、南部ヘルソンの親ロ派暫定当局は28日、ロシアへの編入を「2023年にかけての状況を見て判断する」と慎重に語ったという。22年末までに編入への準備を整える方針だったが、近郊でウクライナ軍の反撃が続き、早期の編入が難しいと判断したもようだ。

一方、ロシアのアンドレイ・ケリン駐英大使は英BBCが29日公開したインタビューで、ロシアはウクライナで戦術核を使わないとの認識を語った。ロシアの核兵器使用規定に従えば「現在の作戦はこれに該当しない」とした。

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