ウクライナ停戦交渉者に毒か アブラモビッチ氏も被害
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ロシアとウクライナの停戦協議に参加したウクライナ側の3人が、毒を盛られた可能性があることが分かった。英メディアが28日報じた。目の充血、手や顔の皮膚の剝離などの症状が出た。プーチン大統領に近いとして欧米から制裁を受けた実業家のロマン・アブラモビッチ氏も被害に遭ったという。
症状が出たのはウクライナ側の交渉者2人とアブラモビッチ氏。3月3日にウクライナで協議に参加した。チョコレートと水を口にした数時間後に症状が出た。アブラモビッチ氏はウクライナ側の要請で交渉に参加していたが、現在は回復しているという。
英調査報道機関ベリングキャットは「毒の種類や量からして生命を脅かすほどの被害を与えるには不十分であり、脅しのためだった可能性が高い」との専門家の見方を伝えた。
過去にはロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の毒殺未遂事件が2020年にあったほか、18年には英国でロシアの元情報機関員の毒殺未遂があった。

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