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ドイツ経済、回復にブレーキ 10~12月のGDP0.1%増

(更新)
変異種の広がりなどでドイツ経済の低迷は長引く恐れもある(20年6月)=AP

【ベルリン=石川潤】ドイツ連邦統計庁は29日、2020年10~12月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、速報値)が前期比0.1%増加したと発表した。新型コロナウイルスの感染再拡大で大規模なロックダウン(都市封鎖)を強いられ、昨年夏以降の回復にブレーキがかかった。変異種の広がりやワクチン不足への懸念が高まっており、低迷が長引く恐れもある。

同日公表したフランスの10~12月期のGDPは前期比1.3%減少した。20年通年では前年比8.3%減となり、戦後最悪のマイナス成長となった。スペインの10~12月期は0.4%増だった。

ドイツ経済は20年4~6月期に10%近い落ち込みとなった後、7~9月期に前期比8.5%増と大きく持ち直していた。だが、秋以降に感染が再び広がったため、10~12月期のGDPはほぼ横ばいにとどまった。前年同期比では3.9%減で、コロナ前を大幅に下回る水準にとどまっている。

アルトマイヤー独経済相は27日に「製造業は引き続き堅調だが、サービス業が大きな打撃を受けている」と指摘していた。ドイツ政府は11月初めから飲食店などを閉じる部分的なロックダウンに踏み切り、その後も段階的に規制を強化してきた。12月半ばからはスーパーなどを除く小売店の営業も禁じられ、景気の重荷となっていた。

マイナス成長は回避したものの、先行きの不透明感は強まっている。独Ifo経済研究所の1月の企業景況感指数は90.1で前月比2.1ポイント悪化した。12月にワクチンへの期待で一時的に指数が改善したが、1月に変異種の広がりなどが伝えられると早くも息切れした。

ドイツ政府は2021年の成長率見通しをこれまでの4.4%から3.0%に下方修正した。新規感染者数は足元で減少しているが、変異種への警戒もあってロックダウン解除の見通しはいまだ立っていない。英国や米国に比べてワクチンの接種が遅れていることも、景気の先行きに影を落としている。

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