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仏LVMHの21年通期、純利益2.6倍 コロナ前も上回る

【ウィーン=細川倫太郎】高級ブランド世界最大手、仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは27日、2021年12月期決算を発表した。純利益は120億3600万ユーロ(約1兆5500億円)と前の期の2・6倍に膨らんだ。新型コロナウイルスの感染拡大前の19年と比べても1・7倍の水準で、高級ブランド消費の力強さを裏付けた。

売上高は44%増の642億1500万ユーロで、全部門が増収となった。全体のほぼ半分を占めるファッション・皮革は46%増。主力の「ルイ・ヴィトン」や「クリスチャン・ディオール」がけん引した。ロックダウン(都市封鎖)などの解除が進み免税・百貨店も16%増と健闘した。米国などで人気の化粧品・香水の専門店ブランド「セフォラ」はリアル店舗とデジタルの融合で、集客力を高めた。

時計・宝飾品は2・7倍と最も伸び率が大きい。1月に米宝飾品大手ティファニーを買収し、比較的手ごろな価格帯が若者らをひきつけている。米ニューヨークの旗艦店は改装中で、22年内に開業する見通しだ。

地域別では特に米国とアジアの勢いが目立つ。金融緩和による株価の上昇で資産が膨らんで、富裕層による買い物意欲は旺盛だ。移動制限で海外旅行や外食に行けない分、お金が高級ブランドなどに向かう「モノ消費」は再燃している。

新型コロナの収束の見通しがたたないことや、米景気の先行き不透明感など不安材料もある。ベルナール・アルノー会長兼最高経営責任者(CEO)は22年の見通しについて「不確実性が残っている」としつつも、「世界市場で主導権を握るための絶好の位置にいる」と成長に自信を示した。

現在の高級ブランド消費は一部の富裕層に支えられている面が大きく、多くの消費者の財布のひもはなお固い。商品の拡充や新たなマーケティング戦略などで顧客層のすそ野を広げられるかが課題になる。

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