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コロナ警戒、欧州で緩める動き 英はマスク義務撤廃

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【ロンドン=佐竹実】英国の人口の大半を占めるイングランドで27日、新型コロナウイルス対策の規制が緩和された。オミクロン型対策として導入したマスク着用義務などがなくなった。デンマークでは2月から感染者が高水準でも規制を全て撤廃する。重症者がこれまでのように増えていないことから、通常の風邪のように扱おうとする動きが欧州で広がっている。

オミクロン型が流行しはじめた2021年12月、英政府は「プランB」と呼ぶ規制を導入した。公共交通機関や映画館などでのマスク着用のほか、大規模イベントやナイトクラブでのワクチン接種証明の提示が義務化された。だが感染者が急増した間、人工呼吸器が必要な患者は減少傾向を続けた。感染者自体も落ち着き、規制解除を決めた。

重症化率を下げるため、ワクチンのブースター接種(追加接種)も急いだ。軍隊も動員して18歳以上への追加接種を進めた。

英政府は、コロナをインフルエンザなどと同じように扱う方針だ。3月には、感染者の隔離義務もなくす。ジャビド保健相は27日、「我々はコロナとの共生を学びながら、このウイルスが無くなることはないのだとはっきり認識する必要がある」と述べた。

27日の新規感染者は約10万人と引き続き高水準で、規制解除に反対する声もある。ロンドンの地下鉄などの公共交通機関は独自にマスク着用を求めている。法的義務ではなくなったため着けていなくても罰金は無いが、駅員らは乗車を断ることができる。一部スーパーなども、マスク着用を呼びかけている。

欧州では規制緩和が相次ぐ。デンマークは2月から全ての規制を解除する。英オックスフォード大学の研究者らでつくる「アワー・ワールド・イン・データ」によると、デンマークの100万人あたりの新規感染者数は7354人と日本の17倍だ。だが、集中治療室(ICU)に入る患者はこれまでのように増えていないことから社会を正常に近づける。AFP通信によると、ホイニケ保健相は議員に対して「新型コロナが社会にとって危険な病気と分類しないようにしたい」と伝えた。

ワクチンが高齢者やリスクの高い人にある程度普及した。状況は1年前とは変わり、各国はコロナとの共生を模索する。オランダも26日、規制緩和の対象を拡大した。

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