EU、日本からの渡航を原則禁止へ
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【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)は27日、域外からの渡航を受け入れるリストから、日本を除外する方針を決めた。日本からEUへの不要不急の渡航は原則禁止される。日本での新型コロナウイルスの感染者数が増えていることが理由だ。

27日に開いた大使級会合で、加盟国にリストを改定すると提案。EU高官によると、各国は日本の除外を支持したといい、加盟国による書面での手続きをへて、近く公表する。現在のリストには、条件付きの中国も含め、オーストラリアや韓国、シンガポールなど8カ国が載っている。日本が除かれ、7カ国になる。
EUは2020年3月から域外からの渡航を制限してきた。同年7月から感染状況が比較的良い国のリストをつくり、出張者や観光客を受け入れる基準として加盟国に示してきた。出入国の権限は加盟国にあるため、最終的には日本からの渡航者を受け入れるかどうかは各国が判断する。対象は不要不急の渡航で、医療関係者や長期滞在者などの移動は認められる。