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英自動車生産、21年は65年ぶり低水準 半導体不足で

【ロンドン=佐竹実】英自動車工業会(SMMT)が27日発表した2021年の自動車生産台数は約86万台と、1956年以降で最低となった。新型コロナウイルス禍に世界的な半導体不足が追い打ちをかけた。ホンダが7月に英国工場を閉鎖したことも響いた。

21年の生産台数は85万9575台で、コロナ禍や欧州連合(EU)離脱を巡る混乱で不調だった前年を約7%下回った。SMMTは21年は100万台程度に回復するとみていたが、半導体不足が深刻だった。コロナ禍で販売店の一部が閉まったほか、ホンダの工場閉鎖の影響は年間の減少の4分の1に相当した。

電気自動車(EV)の生産は前年比72%増えた。英国では日産自動車がサンダーランド工場でEVのリーフを生産している。EVにハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を加えた生産台数は約22万台で、全体の4分の1を占めた。

投資は増えている。21年中に公表された英国への投資総額は49億ポンド(約7600億円)と、13年以来の高水準となった。日産がEV用リチウムイオン電池の新工場を建設すると発表したほか、スタートアップのブリティッシュボルトは23年末までに英北東部ブライスのギガファクトリーでリチウムイオン電池の生産を始める予定だ。

SMMTのマイク・ホーズ会長は「貿易協定が結ばれてEU離脱を巡る不透明感がほぼ克服され、投資が活発になっている。自動車産業をゼロエミッションに転換することにつながる」と述べた。

SMMTは、22年の生産台数は2割増えて100万台を超えると予想している。半導体不足が解消されるなど条件が整えば、25年には110万台に達するとみている。

英国の自動車生産台数は国民投票でEU離脱が決まった16年から減り続けている。16年は170万台を生産していたが、足元では半分近くまで減った。

EUと貿易協定が結ばれたことで関税が復活することは免れたが、通関手続きなどが21年から発生している。SMMTの調べでは、加盟社の9割が、貿易管理に費やす時間と資源が増えたと答えている。

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