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スエズ大型船離礁、満潮でも難航 運河庁「メド立たず」

(更新)
全長400メートルの大型船エバーギブンが運河を塞いでいる(27日夜、スエズ運河)

【スエズ=久門武史】エジプトのスエズ運河で座礁し航路を塞いでいる大型コンテナ船の離礁作業について、スエズ運河庁のラビア長官は27日「特定の時間軸はない」と述べ、メドが立っていないことを明らかにした。座礁船を所有する正栄汽船(愛媛県今治市)は日本時間27日夜に離礁を目指す考えを26日に示していたが、難航しているもようだ。

離礁作業では、大潮の時期に当たるこの週末に満潮で水位が上がるのを利用し、座礁したコンテナ船「エバーギブン」をタグボートで動かそうとしている。運河庁は船首の周りの土砂2万立方メートル近くを取り除く作業を進め、26日に9割完了したと表明していた。

ラビア氏はスエズ市内での記者会見で、エバーギブンの「かじが動いた」と述べ、作業に一定の進展があることを強調した。座礁の原因については「技術的問題やヒューマンエラーの可能性もある」と語った。同庁は当初、砂嵐が原因との見方を示していた。

記者会見するスエズ運河庁のラビア長官(27日)

一方、座礁船が運河を遮断しているため待機している船舶は321隻にのぼると明らかにした。復旧に伴う費用や損失の補償については、調査を待つとして明言しなかった。

離礁作業について、正栄汽船の幹部は日本経済新聞に「現地時間午後3時45分(日本時間同10時45分)からタグボートで引っ張る作業を開始したが、まだ動かない状況」と述べ、さらに座礁船を引く角度を変えて試みる方針を示した。

そのうえで「大型タグ船が来るのがやや遅れており、到着は(現地時間)日曜(28日)の夜遅くになりそう」だとの見通しを示した。

スエズ運河庁が現場付近を国内外の報道陣に初めて公開した27日午後8時(日本時間28日午前3時)ごろの時点で、座礁船が動いている様子はみられなかった。

大潮の機を利用した離礁がうまく行かない場合、復旧が遠のく懸念がある。船を軽くするためコンテナを降ろすことも検討されている。正栄汽船幹部は、荷物を降ろすとしても現地時間29日以降になるとの認識を示した。

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