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WTO、閣僚会議延期へ 新変異ウイルス出現で

(更新)

【ウィーン=細川倫太郎】世界貿易機関(WTO)は26日、30日~12月3日にスイス・ジュネーブで開催を予定していた閣僚会議を延期すると発表した。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の発生で各国政府が渡航制限を導入し、多くの閣僚が入国できなくなったためと説明した。新しい日程は決まっていない。

26日夜に急きょ、非公式の会合を開催し決めた。オコンジョイウェアラ事務局長は加盟国の「平等な立場での参加が不可能になる」と説明した上で、「事務局長としての優先事項はすべての会議参加者の健康と安全だ」とも述べた。

同氏は政治的に微妙な問題について交渉を進めるには、オンラインでは難しいと繰り返し主張していた。

スイス政府は26日、オミクロン型が発見された南アフリカや周辺国からの航空便の運航を停止し、感染者が確認された香港やベルギーからの入国者には隔離を義務付けた。多数の参加者が集まることで、感染リスクも懸念されていた。

閣僚会議はWTOの最高意思決定機関。今回の会議は全加盟164カ国・地域が参加し、漁業補助金や新型コロナワクチンの知的財産権、機能不全に陥っている紛争処理制度の立て直しなどを議論する予定だった。

もともとは2020年6月にカザフスタンで会議を開く予定だったが、新型コロナの感染拡大で延期に追い込まれていた。

WTOは先進国と途上国の対立などで新しい貿易ルールづくりが進まず、01年に始まった多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)は漂流を続けている。米国のトランプ前政権が保護主義的な通商政策を連発し、米中の貿易摩擦が激化すると、WTOは一段と苦境に追い込まれた。

3月に事務局長に就任したオコンジョイウェアラ氏が指導力や調整力を発揮し、閣僚会議で成果をあげられるかに注目が集まっていた。

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