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欧州株が急落、今年最大の下げ 独仏など4~5%安

【ロンドン=篠崎健太】26日の欧州株式市場は全面安の展開になった。南アフリカなどで新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスの存在が確認され、移動制限による経済活動への悪影響を不安視した投資家の売りが膨らんだ。主な株価指数はドイツのDAXが前日比4.2%安、フランスのCAC40は4.8%安で終え、それぞれ2021年に入って最大の下落率を記録した。

欧州主要株の値動きを示す株価指数ストックス600は前日比17.67ポイント(3.7%)安い464.05で終えた。下落率は今年最大で、終値としては10月13日以来約1カ月半ぶりの水準に沈んだ。イタリアとスペインの代表的な株価指数はそれぞれ5%弱下げた。

英国は流入を防ぐ水際対策として、26日から南アフリカなど6カ国からの入国や直行便の乗り入れ制限を開始した。同様の措置はイタリアなどでも広がり、渡航制限が収益悪化に直結する航空や旅行関連株に売りが膨らんだ。

独航空大手ルフトハンザは13%安、欧州格安航空会社(LCC)最大手のライアンエアー・ホールディングス(アイルランド)は12%安で終えた。独旅行大手TUIは11%下げた。需要減少の警戒感から英石油大手BPが8%安、スイス資源商社グレンコアが6%安など資源関連株が大きく下げた。金融株の下げも目立った。

リスク回避に傾斜したのは、新たな変異ウイルスの感染力やワクチン耐性が不安視されたためだ。英国のジャビド保健相は26日の英議会で「デルタ型よりも感染力が強くワクチンが効きにくい可能性がある」と語った。市場では「ワクチンや治療によるパンデミック(世界的大流行)対策の進展が狂う懸念」(英CMCマーケッツのマイケル・ヒューソン氏)が広がった。

欧州の債券市場では安全資産とされる主要国の国債に資金が流入した。英国の10年物国債利回りは一時0.81%程度と前日より0.15%あまり低下(債券価格は上昇)した。9月23日以来の低水準になった。金利先物市場が織り込む英イングランド銀行(中央銀行)の目先の利上げ確率はやや後退した。外国為替市場では英通貨ポンドが一時1ポンド=1.32ドル台後半に下げ、対ドルでの年初来安値を更新した。

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